海物単発セッション<物語レポート4>

<狭い道>(2日目/昼)

一番手前の部屋には樽がうずたかく詰まれていました。警戒しつつ進むパーティーでしたが、突然樽が崩れます。ほとんどのパーティーはよけることができましたが、ココだけは巻き込まれて[大ケガ ]を負ってしまいます。幸い、シナの応急手当が成功し、大事には至らず。

 

崩れた樽のほうを見ると、一瞬ねずみの姿が見えたような気がしましたがはっきりとはわかりません。樽もこれ以上崩れてくる気配はなく、一向は1部屋目を抜けました。

 

<刃>(2日目/昼)

次の部屋は碇やマストの予備など、比較的大きなものを収納しておく場所です。

薄暗い中をあるくパーティー。前を歩いていたミミカとネイビーは何かがすさまじい勢いで迫ってくるのに気づきます。なんとそれへ天井から吊るされた碇でした!

振り子のように勢いづいた碇は目前まで迫り、逃げる場所も、時間もありません。一か八か、ネイビーは剣を抜くと碇を真正面から受け止めます。しかし、勢いのついた巨大な碇は容赦なく彼を押し戻します。

このままではみんな碇に潰されてしまう!もうだめかと思った瞬間、ミミカが天井のロープを切り、ようやく碇は止まりました。ほかのパーティーもようやく何が起こったか理解し、ゾッとします。

 

さっきの樽といい、 ねずみが元凶だとするならばこいつら怖すぎますっ!

 

<マストの海>(2日目/昼)

次の部屋は重りである砂袋が詰まれた部屋。しかし、入ってみると砂袋はすべて食い破られ、部屋が砂に埋もれてしまったようでした。しかも入ってきた扉から奥の扉までは不自然に砂が少なく、道ができています。

明らかに罠だと感じたパーティーは試しに砂に向かって矢を打ってみました。すると砂がもぞもぞと動き、小さな鳴き声も聞こえました。どうやらこの下には無数のねずみがいるようです。このまま進むのは危険だと判断したパーティーはどうすればいいか対策を練ります。

 

話し合いの末、前の部屋にあったマストをころころ広げながら歩き、ねずみが出てくるのを防ごう、という風になりました。

広げられたマストの下で出ようともがくねずみ。その上を行くパーティー。これまで散々な目に合わされてきた分、ちょっと気分がいいです。まあ、実際こんなことやったら足元が覚束ないわざわざわするわで大変気持ち悪いのでしょうが…。

まれにマストを食い破って出てくるものもいましたが、弓を持っているメンバーが撃ち殺します。

こうして無事、ねずみの砂山をぬけたパーティー。後ろではネズミ達がマストと格闘しています。

彼らがマストをかいくぐってくる前に、パーティーは最後の扉を開きました。

 

<元凶>(2日目/夕方?)

宝物庫の床には行方不明だった船長が倒れていました。息はしているようですが、朝見た船員達のように昏睡状態です。そして船長の後ろには無数のネズミが集まった何かまるでそれでひとつの命であるかのようにうごめいています。

ハンターであるアークの知識によって敵は「ラット・プレイグ・フューリー」であることが判明。 ネズミだけにかかるウィルスに感染しており、リーダーである「保菌者」倒さない限り死なないようです。

恐ろしいことこのモンスター、にフロントのキャラクター全員に攻撃ができ、当たるとd6+d6の病気を受けます。一方で攻撃毎にモンスター自身も数が減り、HPに1のダメージを受けます。

個人的にこのモンスターの特性や外見はすごくわかりやすくて好きですね。減っていくところとか、特に。

 

 

そしてボス戦に突入。前衛はミミカ、ネイビー、シナ。後衛がアーク、ガラガラ(弓装備)、ココ。パーティーは船長をかばいつつ(と、いってもオブジェクトで使うのですが(笑)戦います。

そして敵の前列全員攻撃はかやはり凶悪です。幸いなことに前衛のメンバーはコンディションが総じて高く、病気の状態は受けませんでした。

 

ターンは進み、弓では当たりづらいと判断したガラガラは件に持ち替えて前列に出ることを決めます。一方でHPの少ないシナは後衛に下がり、サポートに回ることに。

パーティーの出目も良く、順調に敵の体力を削っていきます。この敵HP=ネズミの数なので、攻撃を受けるor攻撃するごとに一部のネズミがぶっ飛びます。戦隊物の爆発のように〜等、皆さんそれぞれ演出されていて面白かったです。

 

そんな中、ネズミの攻撃。コンディションが10のネイビーでしたが、GMの目はなんと11(確か)。病気:11にかかってしまいます。すべての能力値が下がるので、かなりきついペナルティです。

更に早くしなければ、前の部屋のネズミ達がやってくるかも……というGMの言葉にみんな戦々恐々。しかし、この発言がよかったのか(?)みんなのダイス目が更に振るいだします。特に槍×アタック×ノーブル(攻撃力+2、命中+1)という戦闘においてはほぼ最強の組み合わせを持つミミカの活躍は目覚しく、10点超えのダメージまで。

 

最後はネイビーのこれまた強烈な攻撃でネズミを倒します。この戦闘で前衛はHP、後衛はMPがかなり減っていたのですが、なぜかガラガラだけは(MP含め)無傷。敵の最後の攻撃後に前列に出て、次ターンで攻撃の予定だったので、まあ、そうなのですが。

 

戦闘後、すぐにパーティーは船長へと駆け寄ります。弱ってはいましたが命に別状はないようです。シナは懸命に応急処置を施しますが、病気は思った以上に重く、失敗。ちなみに、一方で目標値11のネイビーの病気の応急処置は成功でした。ダイス的にかなり難しいところだったのでかなりすごいです。

 

とにかく、このままではいけないとネイビーたちが船長を背負い、上に戻ることに。ふと、先ほどまで床にあったネズミたちの死体がなくなっています。しかし、船長の容態が気がかりなパーティーは特に問題に感じませんでした。

 



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