海物単発セッション<物語レポート5>

<襲撃者>(2日目/夕方)

上層に近づくにつれ、上が騒がしいことにパーティーは気づきます。なんだろうと思っていると「海賊黒ひげだー!」という悲鳴が。顔を見合わせるパーティーは急いで上に戻ります。

ここ、まさかそうくると思っていなかったのでPL全員がものすごくあせりました。ほとんどのPCはもう魔法も集中も使えない状況だったので…。

 

娯楽室では、乗客たちがパニックになっていました。しかし、不安に陥る乗客たちを静めるものもいました。リタとピートン兄弟。そしてなんとあのアリシアです。

兄弟は泣いている子供を慰めたり、老人に手を貸したりしています。アリシアは「この船には勇気ある5人の旅人と勇敢な船長代理がいる。どんなに恐ろしい海賊がが来ても、この船は絶対に大丈夫です。」とみんなを励ましていました。

そして、パーティーには、「ここは自分達が何とかするから、皆さんは海賊船のほうを。」と促します。個人的にこの展開がものすごく熱かったです。そして私はアリシアさんがかなり好きだとわかりました(笑)

 

大雨の中、甲板に出たパーティー。波間に見えるのは確かに海賊黒ひげの船。しかもかなりのスピードでこちらに向かっています。船を出す時間も無く、このままでは追いつかれるのは必至です。そして、もしも戦闘になったらこの戦力ではかなうはずがありません。頼みの船長も病気で重症です。

 

どうすれば、と途方に暮れるパーティー。そこでふと、視界の端に動くものをとらえます。それは何と、先ほど倒したばかりのラット・プレイグ・フューリーの親玉。わずかなネズミたちに抱えられ脱出用のボートに乗り込んでいるところでした。

死んでいなかったのかとあわてるパーティーでしたが、「あいつらが、あの船に行ってくれれば……。」と誰かが言いました。ならば波の力に任せるよりも、確実なほうがいいと、バリスタでボートごと海賊船に撃つことに。

 

本当に大丈夫だろうか、と不安を抱えつつも、撃ったボートは見事海賊船に着弾。というか、着ボート?海賊船から叫び声が聞こえます「ラット・プレイグ・フューリーだっ!」死に際のネズミたちの猛攻はすさまじかったらしく、海賊船は混乱に陥ったようです。

このチャンスを逃すわけにはいかないと、ネイビーは舵を握ります。緊張のダイスチェックは無事成功。トリスタン号は嵐の中とはおもえぬスムーズさで進んでいきます。

 

そして夜。嵐が晴れるころには海賊船の姿はもうどこにもありませんでした。

 

そういえば計3回操船チェックありましたが、ネイビーは1度も失敗してないんですよね。舵を握ったことが無いとはいえ、下っ端としていろいろなことをやってきた成果なのでしょうか。

 

<祝賀会>(2日目/夜)

度重なる脅威を何とか退け、無事平穏を取り戻したトリスタン号。昏睡状態だった船員や船長も目を覚まし回復に向かって居るとのこと。

また、今回のことで「自分が居なくなったぐらいで取り乱すとは、嘆かわしい!」と船員達は船長に喝を入れられたようです。

 

一方で勇敢に舵を取ったネイビーや事件解決に尽力した旅人達に船長は感謝を述べました。そして、彼らの活躍をたたえ、祝賀会が行われることに。

 

大役を務めたネイビーは船長や仲間達に認められたにもかかわらず、こっちのほうが性に合っていると相変わらず下働きのようなことまでやっています。

ガラガラは「やっぱり俺はすごい。」と満足げに笑い、アークは今回はミミックを見つけられなかったことを残念に思いながらもパーティーを楽しむことに。

 

祝賀会にはアリシアもきていました。シナは「そんな黒い服ばっかり着てないで、せっかくなら華やかなドレスでも着ればいいのに。」と笑顔でいいます。「それもいいかもしれないわね。」というアリシア。ココは自分が身に着けている花で彼女を飾り、踊りに誘います。ちなみにこの「音楽」のチェック、判定値がぎりぎりで娯楽室のボーナス無ければ失敗してました(苦笑)

 

大活躍だったミミカは、「ミミカちゃんばんざーい!」とみんなにもてはやされたり、胴上げされたり。実はこっそりミミカには国を出た際からこっそり見守っているお供の虚無僧が居るのですが、彼が「姫様に何と無礼な!」と止めに行こうとします。ですが、そばに居た老紳士に「野暮はやめなさい。」とたしなめられます。

 

こうして、ようやくその本来の姿を取り戻した豪華客船、トリスタン号。旅人達がこれからどこに向かっていくかはまだ誰も知りません。

 


※お詫び。

この物語レポートは特に録音や厳密な記録を行って作ったものではないので多少会話の順番や発言などが違っている可能性があります。

また水坂の勘違いや覚え違いなどが混じっているかもしれません。

 


<戻る>