*4.塗り・肌*
■色の塗りわけ
 私は肌を塗るのが大好きなので、肌(特に色)には無駄にこだわります。
 と、いっても結構寛でやっているのですが、大体の基準は1.性別、2.種族(人間、エルフ、天使などの)、3.背景や、周りの環境、4.キャラクターの性格、カラーイメージでしょうか。
 口で説明してもわかりづらいと思うので簡単な例を示します。

  

 見てみると、一目瞭然だと思います。同じ絵の中に入れる場合はここまで極端にはしませんが、単品で書く場合にはこんな感じです。もちろん、絵のイメージやその他の要素によっても大きく左右されます。
 とりあえず、一応意識していることを下に書いて見ました。(参考になりそうにないですが)

●人間…だいたいの基本は下記のようにしていますが、キャラクターの性格などによって肌の色を変えています。元気なタイプのキャラなら明るくさえた色で、大人しめなキャラなら、抑えた色を選んでいます。
 性別による塗り分けもボーイッシュだったりすれば男性風の色で塗ります。また中性的なキャラについては女性っぽい色で塗るようにしています。
 <男性>
 エネルギッシュなイメージから、主にオレンジ系で塗っていきます。
 女性に比べてコントラストを強くして顔の彫りが深いようにすると男性らしくなると思います。

 <女性>
 優しいイメージから、淡いピンクを基調として塗っていきます。
 男性よりもコントラストを弱くするとやわらかい感じがでます。


●人外…人よりもコントラストを強めにしています。特にまがまがしい感じのものは影を多めにして濃くします。
 色は天使、悪魔、ゾンビ、人形など血が通っていない…というか、特に生命活動を必要としてなさそうなイメージがあるものについてはあまり鮮やかな色を使わないようにしています。
 逆に獣人や人魚などは少し明るめで塗ります。エルフ、吸血鬼などは大体その中間です。
(絵のストーリーや気分(何)によって種族のイメージは変わりますが。)
 あとは、人魚みたいに水のイメージがある場合には水色がかった色にしたりします。
 <天使>
 厳粛かつ神聖なイメージから落ち着いた色で塗っていきます。
 ロシア人形みたいな感じ。悪魔よりも影の部分は少なめにします。

 <悪魔>
 邪悪なイメージから紫色で影などを入れます。
 影の部分を多くしてコントラストも強めにするようにしています。

 何だかんだとうだうだいっていますが、実際ここまできちんと意識して描くことはほとんどないです(おい)。
 あくまでこれは私のイメージです。肌の色は自分のイメージしだいで色々いじくってみると、とても楽しいです。


■塗り
 さっきから色の説明ばかりでごめんなさい。しかも塗りの説明がしょぼい気が…(おい)。
 まずは通常レイヤにベースカラーを大きめ塗っておきます。
 次に透明部分への描写禁止にチェックを入れ、大まかな影を塗ります。
 そのレイヤを複製し、乗算レイヤに変換したら1度ケシゴムで全てを消します。(このとき透明部分への描写禁止にチェックが入っていることを確認する)そして、このレイヤで細かな陰を書き込みます。もっと細部まで塗る場合はもう1枚同じようにして乗算レイヤを作ります。
 終わったら肌のレイヤを統合。CAの特性上、表示レイヤの統合で統合すると透明部分が白で塗られた状態になってしまうので注意が必要です。また、通常と乗算レイヤを重ねた際にふちが少し濃くなることがあるため、統合する場合は大きめに塗ったほうがいいと思います。
 後は不要な部分にケシゴムをかれれば完成です。(ちなみにはみ出し部分よりも上に何らかの色を塗る場合は消さない方が楽な上消しすぎも防げます。

<狩人>夜なのでかなり暗めで、彩度を低くして色を塗ります。
 → 


<ルーガル−>ランプを持っているため、顔中央の色は明るく。陰になる部分とはコントラストをつけます。
 →  → 

 ちなみに2人のキャラは1人ずつ塗りましたが、分かりやすいように一緒に進行していきます。

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