「月竜の娘」
夜の天空を統べる月竜の娘。
彼女は月竜のために約15日ほどかけて丸く巨大な菓子を焼き上げる。そして月竜は約15日かけてそれを食べる。このお菓子こそ月であり、月が満ち欠けするのはそのためである。ちなみに味はチーズスフレに似ているという。
月竜は満月〜新月(食べている間)はただひたすら夢中で月を食べているため、彼と話をするならば新月〜満月(娘が菓子を焼いている間)で無ければいけない。
また、月竜の体系もこの食事によって変化し、断食を終えた満月をにはすらりと美しく威厳をもった姿だが、暴食し新月を迎えたころにはむっちりとした威厳のかけらも無い姿になっている。
娘は基本的に父に従順だが、、あまりに話を聞かない父に彼女が時折腹を立てることもある。そんな時娘は不思議なヴェールで月を隠してしまう。これが月食であり、こうなると月竜は娘に誠心誠意謝るという。
と、こんな神話が合ったら面白いなーと思って作ってみました。月の味については、子供自体に月はでかいチーズという話があって、そこから。
実はこの絵、線画は約1年前ぐらいにできていて、ずっと忘れてしまっていた絵です。部屋を整理しててみつけました(苦笑)
09/9/15 透明水彩+カラーインク